「玄米や雑穀を頻繁に食べる人は高血圧のリスクが低い」という論文が発表されました


監修:株式会社玄米酵素 中央研究所 医学博士 根本英幸

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全粒穀物(玄米や雑穀などの皮付きの穀物)をよく食べる人は、高血圧のリスクが低くなるという論文が、2020年3月に発表されました。

この研究は、千葉県・神奈川県にある工場の従業員を対象としたもので、国立国際医療研究センター疫学・予防研究部の樫野いく子氏らが行った前向き縦断研究です。

高血圧症と診断されたヒトを除いた1,483人の従業員を、
①玄米や雑穀をいつも食べている、または時々食べている
②めったに食べない
③全く食べない
の3つの群に分け3年間調査。

最終的に952人を追跡した結果、「玄米や雑穀をいつも食べている、または時々食べている」方々は、「めったに食べない」・「全く食べない」方々と比べて、高血圧リスクが60%低い、という関連性が分かりました。

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日本国内では、高血圧治療ガイドライン2019を基にして高血圧の診断がされます。今回の論文でも、この基準で高血圧を診断しています。

2017年の国民健康・栄養調査によると、収縮期血圧が140mmHg以上の人の割合は男性で37.0%、女性で27.8%となっています。

健康維持のため、毎日の食生活に玄米、雑穀、全粒小麦のパンやパスタなどの全粒穀物を取り入れてみてはいかがでしょうか?

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なおこの論文は、全粒穀物(玄米や雑穀などの皮付きの穀物)を頻繁に食べていると「高血圧リスクが下がる」という関連性を示したデータです。全粒穀物を食べれば「高血圧を改善する」ことを示したデータではありません。

引用論文:
Prospective Association between Whole Grain Consumption and Hypertension: The Furukawa Nutrition and Health Study
Nutrients 2020, 12(4), 902

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