甲状腺疾患にも有効な心理療法~セラピー開始3ヶ月後で甲状腺疾患の薬が不要になり、その後3年間再発なし
公認心理師・管理栄養士 西川範彦
これはメンタルケアの専門家である私自身が、SAT療法という心理療法により、甲状腺疾患を克服した事例です。
SAT療法の特徴を簡単に紹介します。
①筑波大学 宗像恒次名誉教授が1995年に開発した日本独自の心理療法
②約15時間(4~7回 *個人差あり)のセッションで、メンタル不調、身体不調が解決
③不安感の原因【脳の扁桃体の興奮】を鎮める
④胎内期から3歳までの情動記憶に働きかけ、考え方よりも【感じ方】を変え、努力せず自然な形で行動変容につながり、メンタル不調や身体不調を整える
私は、このセラピーを受け始めてから、3ヶ月後には甲状腺疾患の症状が改善し、薬が不要(医師に確認の元)となりました。
ちなみに、内服薬での治療は最低でも2年ほどかかるのが通例とされています(参照 ドクターズ・ファイル https://doctorsfile.jp/medication/109/ )
●経過
2019年3月末ごろ、体重が減り始めていることに気づく。徐々に体調が悪くなっていき、動悸・発汗が強くなった。今までよりも立ち続けることがしんどくなり、すぐに座りたくなっていた。周囲から「痩せたね」と言われるようになる。
2019年6月末 甲状腺疾患に対応したクリニックを受診し採血。この時点で、体重は約9kg減(72kg台⇒63kg台へ)
2019年7月 バセドウ病と診断される。服薬:メルカゾール 5mg 6錠/日で開始
2019年8月末 メルカゾール5mg 3錠/日へ
2019年9月始め 1錠/日へ減 (ここまで医師の指示通りに服用)
2019年9月末 SAT療法センターでセラピーを開始、同日に2回のセラピーを受けた。セラピスト:宗像恒次先生、中嶋一恵先生
2019年10月上旬 SAT療法センターで同日に3回目、4回目のセラピーを受けた。このセラピー後、薬を服用すると、しばらく体調が維持できるようになり、1ヶ月の間で2~3回程しか服用しなくなったと記憶している。
2019年12月上旬 5回目のセラピーを受けた。このセラピーの後、ますます薬の服用頻度が少なくても体調を維持できるようになった。
2019年12月下旬 完全に服用をやめた。これ以来、今日まで約3年間薬を服用していない。
2020年1月上旬 診察時に「薬を飲むとむしろ調子がおかしくなるので飲んでいない。」と医師に伝えた。医師からは、体調をみて適度に薬を服用するように言われたが、結局薬がなくても体調が悪くなることはなかった。
2020年3月上旬 6回目のセラピー
2020年6月上旬 7回目のセラピー
2020年8月上旬 8回目のセラピー ⇒セラピー卒業
2020年8月下旬 診察時に、血液検査データが改善していることに医師が不思議そうであったが、「体調が悪くないのであれば、このまま様子をみましょう」ということになった。これ以降体調が良くなったため、診察には行っていない。
2022年秋 知り合いの統合医療医師に健康診断的に検査をしてもらったところ「バセドウ病は全く心配することはないですよ。忘れてしまってもいいぐらい」とお墨付きをもらう。
●心理療法の前後での私自身の心の変化の概要
①甲状腺疾患を発症する前は、本当に自分がやりたいことができず、自分の本心をおさえて、自分をごまかして日々を過ごしていた。
②SAT心理療法のセラピーを通じて、自分のやりたいことをやろうとすると『罪意識』があることがわかった。SAT療法の「潜在意識イメージ変換法(生き方の脚本を変換する方法)」でこの課題を解決した。
③上記②のイメージ変換法により、「罪意識」を「幸せで各々がやりたいことを愉しんでいる家族のイメージ」に変換することができた
●甲状腺疾患が改善したメカニズムの考察
私自身が罪意識を潜在的には感じていたのだが、自覚しておらず、愉しんで生活しているつもりだったが、潜在意識レベルで自律神経のバランスを乱し、長年のアンバランスの蓄積が甲状腺疾患につながったと思われる。
セラピーにより、潜在意識レベルとしての罪意識を自覚し、そのイメージを良好なものに変換できたことで、自律神経そして甲状腺機能のバランスが改善したと考察します。
普段より、五分づき玄米・野菜・発酵食などを多く取り入れた健康的な食生活を実践していることも、回復を早めた可能性があります。
*上記の内容は、2020年9月のヘルスカウンセリング学会でシンポジストとして発表しました。
SAT療法について詳しく知りたい方は、こちらの解説動画をご覧下さい
https://m.youtube.com/watch?v=W-j6sJkmta8
SAT療法による具体的な改善の事例は、こちらのページをご覧ください
https://www.genmaikoso.co.jp/cultivate/web/detail.asp?id=186