牛飼いのおじさん

牛おじさん
学生時代に、ルーマニアに二度行きました。
吸血鬼などで有名なトランシルヴァニア地方の、
ハンガリー人の村々(現ルーマニア領)を訪ねました。

その中で、Sik(ハンガリー語ではセイク)という小さな村を訪問した時の写真です。
牛飼いだったというこのおじいさん。今は牛小屋で1匹の牛を飼っています。
「写真を撮ってくれ!!」と自慢げに牛の前でポーズを撮ったり、
乳搾りの真似をしていました。(自らヤラセです。笑)
午前中は畑仕事をしているようで、鎌を持って家に帰る途中、私と会って家に招いてくれたのでした。

シクにはバスもなく、コンビニもなく、鉄道の駅までは、徒歩で数時間もかかります。
ただのんびりと、和やかな時間が流れていきます。
私は、トランシルヴァニアで人の暖かさに触れ、
必ずしも便利の中に幸せがあるわけではないということに気づきました。

日曜日はプロテスタントの人も東方教会の人も、各々の教会でお祈りをします。
同じ衣装を着た村人が、教会にどんどん集まってきます。
シクに限らずトランシルヴァニアには、民間伝承の残る素敵な村がたくさんあります。

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