笑真笑銘の健康法 : 第1話

 糖尿病患者に、「米を食べるな!」という医者と、「食べなさい」という医者がいる。どっちが本当?

 

 

 2010年9月22日(日曜日)の日本経済新聞「ナゾ謎かがく」に、コメに糖尿病予防効果?という記事が掲載されました。ここにその答えが明解に記載されています。

 

 食事を始めて30分位経過すると分泌されてくるアディポネクチンというたんぱく質は、脂肪や糖の燃焼を促すもので、脂肪細胞、特に腹部の脂肪細胞から分泌され、不足すると肥満・糖尿になりやすくなります。
 日本人は長年コメを主食とし、肉食のきわめて少ない民族で、もともとアディポネクチンが欠損する遺伝子を受け継いでいるため、肉食に偏ったりすると糖尿病になりやすい民族です。

 

 コメ糠に含まれるガンマオリザノールには、アディポネクチンの分泌を強めて糖尿病を予防する効果があります。ところが、先祖から受け継いだ体質は変わらないまま、コメを食べる量が減ったため、糖尿病になりやすくなったと考えられています。

 

以上、潮准教授(東京海洋大客員准教授)のコメントでした。

 

 

 糖尿病は、食事が原因の「食原病」脚気(かっけ)の再来です。糖尿病で死ぬ人はほとんどいません。

がん・心疾患・脳疾患・肺炎・壊疽などの合併症で亡くなります。糖尿病はまさにメタボリックの象徴のような病気ですが、アディポネクチンをしっかり分泌して脂肪を燃焼させ、ビタミンB1・B2・B3・B6・B12を補給して糖の燃焼を正常化し、ミトコンドリアのATP生産を高めて代謝異常を克服すれば、お別れできるでしょう。

 

 食事改善と運動でしっかり予防していきましょう。

 

 次回はビタミンB群と糖尿病について解説します。   

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