笑真笑銘の健康法:第2話(ビタミンB群と糖尿病)
ビタミンB群と糖尿病
人体は構成する60兆個の細胞一つ一つで糖・タンパク・脂肪をエネルギー(ATP)に変換し新陳代謝して生きています。糖を代謝できなくなるのが糖尿病です。
細胞質ではブドウ糖1個で2個のエネルギー(ATP)をつくります。ミトコンドリアは36個のATPを作って生きています。これが正常細胞の営み。ところが、がん細胞は細胞質で2個ATPを作るだけでミトコンドリアでの生産はほとんど行われません。これが癌の特徴です。
細胞質では無酸素でATPを生産しますが、ミトコンドリアでは有酸素でATPを生産します。このミトコンドリア内でブドウ糖を燃焼する時、ビタミンB群(B1・B2・B3・B6・B12の5種)がマッチで火をつけるように次々とブドウ糖を燃焼していきます。
もしビタミンB群のどれかが一つ欠けても、燃焼効率は低下し、中性脂肪に変化してインシュリンの浸透を阻害し、糖代謝を著しく低下させ、糖尿病を誘発したり悪化させたりします。
ビタミンB群欠乏で発生した有名な病気が脚気です。
したがって糖尿病は脚気の再来と言ってもいいでしょう。糖尿病にならない食生活、糖尿病を克服するための食生活には、ビタミンB群の豊富な食べ物をしっかり摂取し、B群を消耗する食べ物を控えることが大事です。
①B1について
・欠乏すると乳酸・ビルビン酸等の疲労物質がたまり、疲れやすく、食欲不振、倦怠感、手足のしびれ、むく
み、動悸、脚気などの原因になる
・玄米、松のみ、ごま、カシューナッツ、干しシイタケ、青のり、昆布に多い
②B2について
・皮膚粘膜の健康維持に必要、欠乏すると肌荒れ、ふけ、口内炎、口角炎、目の充血などの原因になる
・玄米・大豆・納豆・アーモンド・ホウレンソウ(葉菜類)・うなぎ、かれい、イワシに多い
③B3について
・欠乏すると皮膚炎、下痢、認知症、成長障害、アルコール分解能力低下、うつ病、統合失調症、低血糖
症などの原因になる
・効果は善玉コレステロールを増やす
・鰹節に多い。
④B6について
・欠乏すると皮膚炎・口内炎・貧血・脂肪肝などの原因になる。抗生物質の長期摂取による欠乏もある
・大豆、小豆、アボガド、マグロ、カツオ、いわし
⑤B12について
・欠乏すると悪性貧血、頭痛、めまい、吐き気、息切れ、食欲不振、神経伝達障害などの原因になる
・スピルリナ、のり、昆布、ヒジキ、牡蠣、あさり、さんま
ビタミンB群を消耗する食べ物は白砂糖・果糖です。甘いもの・ジュース・果物の取りすぎには十分注意が必要です。とくに夜は要注意!炭酸飲料は酸素を消耗するので気をつけましょう。洋菓子・チョコレート・アイスは脂肪がたっぷり含まれるので、さらに気をつけてください。
次回は脂肪と糖尿病についてです。
食事道(玄米酵素が推奨する食事改善の考え方)を実践して元気な体をつくりましょう。