笑真笑銘の健康法:第3話(脂肪と糖尿病)

脂肪と糖尿病について

 

 血中の中性脂肪やコレステロールが増え血管壁や細胞壁に付着し始めるとインシュリンが浸透できにくくなります。各細胞にはインシュリンを受け取ってブドウ糖を細胞内に取り入れるインシュリンレセプターがありますが脂肪が付着するとインシュリンをレセプターに結合することができなくなります。

 そうなるとインシュリンレセプターが機能せずブドウ糖を細胞内に取り入れることができなくなってきます。次第に血糖値が上昇し下降しにくくなります(高血糖状態)。

 血糖値を下げるためにはもっと多くのインシュリンが必要になり膵臓のランゲルハンス島(βー細胞)を刺激し酷使しはじめます。

 酷使を繰り返されたβ細胞はしだいに肥大し始め、インシュリンの分泌が低下してやがてインシュリンの分泌能力を失ってしまいます。

 こうなると血糖値の上昇を抑えることができなくなり腎臓で糖の処理が困難となり尿に放出しはじめます。

細胞内にブドウ糖が入らず細胞内のミトコンドリアでエネルギー(ATP)を生産できなくなり疲れ・のどの渇き・頻尿等の糖尿病の典型的症状が出始めます。エネルギーを作れなくなった細胞は正常な代謝が困難となり急激にやせ始めたり、壊死して腐り始めたり、異型細胞(がん)になったりして最後は合併症を併発し命取りになります。

 脂肪の取りすぎに注意し、しっかり脂肪を燃焼させる食生活・運動・精神の安定が必要です。

ではここまでの解説をわかりやすく人体を車にたとえて解説します。

 

 人体(車)・インシュリン(給油口解除のレバー)・インシュリンレセプター(給油口)・ブドウ糖(ガソリン)・ミトコンドリア(エンジン)・ATP(車を動かすエネルギー)・脂肪(強力瞬間接着剤)に例えて説明します。

 

 **ガソリンスタンドでこれから車に給油をはじめます(食事をしている状態と考えてください)**

1.ガソリンスタンドに車を止めて所定の手順でノズルをもって給油しよとしています。

2.給油口解除レバーを引き給油口の蓋を開きます。

3.瞬間接着剤で蓋が強力に接着されています。

4.ガソリンをエンジンに供給できません。

5.ガス欠でエンジンでエネルギーを作ることはできません。

6.車はガス欠で動きません。

7.ノズルからガソリンがどんどん流出しています(高血糖状態)。

8.ガソリンが床にこぼれ出しどんどん垂れ流し状態(尿に糖が出ている状態)。

 

以上が人体と車を例えた糖尿病の比較解説です。

 

脂肪を燃焼するにはアディポネクチン(詳しくは第1話参照)を分泌させることが大事です。

玄米食べて適度な運動を実践して動物性・植物性の油脂をほどほどにして糖尿病と縁を切りましょう。

 

次回はミトコンドリアを増やして燃焼効率を改善し糖尿病を改善するお話を掲載します。

                                        

      2011.9.16 完

 

 

 

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