馬車に乗って

お盆休みを利用して旅行した、ルーマニア・素朴な暮らしのレポート(第2弾)です。

 

この日は日帰りで、メゾシェーグ地方からカロタセグ地方に行ってみました。距離的には50キロくらいのところですが、一日に数えるほどしかない電車を乗り継いでいくので、朝9時前に出ても着いたのは13時過ぎ。不便さもまた旅の楽しみです。

 

カロタセグは、今でも昔の伝統(家・家具・衣装・ダンス、お祭りなど)が色濃く残っていると言われる地方です。まずはハンガリー人の多く住むボガールテルケ村で馬車に乗り、隣村のテュレに行きました。テュレには、とても良い楽団と歌い手がいます。伝統衣装を作っている家もあります。(今は少なくなってきて貴重のようです。)

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村にはタクシーがないので、馬が貴重な交通手段。左に写る

男性ヤーノシュは、言わば村唯一のタクシー運転手です。

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ボガール(虫という意味)テルケの村はずれ。この先は何もありません。

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見渡す限り緑の丘。いつになっても村が見えません。ガタガタ道

のため、しょっちゅう落ちそうに・・乗る方も必死です。下り道は、

馬が駆け足になり、ジェットコースターに乗っている感覚です。

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テュレに着きました。向こうから、何やらいっぱい来ました。

カランカランと、首輪についた大きな鈴の大合唱です。

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山羊でした。最後に山羊使い(?)と犬が来ました。山羊たちは

ちゃんと言うことを聞いて道なりに歩くから不思議です。この間、

馬は動けないので、山羊たちが通り過ぎるまで大人しく休業。

 

さて、テュレの衣装屋さんですが、なんとこの日はハンガリーのブダペシュトに衣装を売りに行っていました。家のおばあさんに、制作部屋だけ見学させてもらって退散しました^^;

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カロタセグ地方の衣装。村が違うと色合いや、

刺繍のモチーフも少しずつ変わります。

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古着衣装。このタイプは現在、作る人がいなくなってしまった

そうです。衣装も、時代により変化してきたのですね。

 

テュレは舗装工事の最中でした。水洗トイレの家、新しいタイプの家も少しずつ出てきているみたいです。村の人にとって、近代化は便利になって良いことだと思いますが、伝統やのどかな風景を残して欲しいと思わずにいられません。(旅人の身勝手かもしれませんが^^;)

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