春の恵み(山菜)

北海道の春の恵み(山菜)を、お届けします。

 

北海道の厳しい寒さも、さすがにゆるみ、過ごしやすい季節が到来。工場のある当別町も日ごとに暖かくなってきて、ようやく春の陽気を感じられるようになってきました。

 

山菜はGWを過ぎると、少しずつ出始めるのですが、今年の北海道は厳冬で雪解けが遅く、春が来るのが遅かったためまだ早いのかなっ?と思いつつもはやる気持ちを抑えきれずに山へ出かけてきました。

 

頂上までは約45分間、ただひたすら登り続けます。頂上で少し休憩をして、雪解けの水が流れる沢をゆっくりと回りに目を配りながら降りてくると・・・見つけました。

 

行者にんにくです。大きさがわかりやすいように、ハイゲンキを添えて撮影しました。

 

行者にんにく.jpg 行者にんにく(採取).jpg

      (天然の行者にんにく)                   (採取した行者にんにく)                   

 

ナイフで根を残すように茎を切り取ると、にんにくの香りが広がります。繁殖力が弱いので必要以上に採取しないのがマナーです。行者にんにくは北海道の名物「ジンギスカン」と一緒に食べるのと美味しいんですよ。今回は生醤油に漬けて、刻んだ物を冷奴の上に乗せてみました。

 

しょうゆ漬け.jpg

(写真は昨年漬けた醤油漬けの冷奴)

 

次はこごみとウドです。

 

こごみ.jpg

こごみ(採取).jpg

       (天然のこごみ)                       (採取したこごみ)

 

ウド.jpg

ウド(採取).jpg

        (天然のウド)                         (採取したウド)

 

こごみは1株に10枚前後の芽が出てきます。来年のため2.3枚を必ず残すのがマナーです。こごみは山菜特有の灰汁が少ないので食べやすいんですよ。

ウドは1つ見つけると回りにたくさん生えています。少し灰汁のある山菜ですが、若葉の天ぷらは絶品です。茎の部分はさっと茹でて、こごみ・タコ・焼いた油揚げと酢味噌和えにしました。

 

酢味噌和え.jpg

(こごみ・ウドの酢味噌和え)

 

次はたらの芽です。

 

たらの芽.jpg

たらの芽(採取).jpg

       (天然のたらの芽)                      (採取したたらの芽)

 

「山菜の王様」と呼ばれるだけあって、人気があり味・香り共に最高です。私はたらの芽を食べて毎年春を実感しています。しかし、ここ数年採取が難しくなってきました。1本の木から数本の芽が出るのですが、全て取ってしまうと枯れてしまい翌年以降は芽を出してくれません。マナーを守って大事にして行きたい山菜の1つです。たらの芽はウドの若葉と一緒に天ぷらにしました。

 

天ぷら.jpg

 (たらの芽「左」ウド「右」の天ぷら)

 

もう少し暖かくなってくると、ワラビ・フキ・根曲がりだけ(北海道ではたけのこといいます。)などが採取できます。ゆっくりと大自然の中で育つ、北海道の山菜は1級品です。春の恵みを全身で味わい、明日への活力としています。

 

コーケン 高橋

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