食事は体の栄養、読書は心の栄養(弁当力!)
お弁当の思い出は?
「弁当力?って何だろう」と書店で見つけて思わず手に取ってみると・・・
お弁当にまつわる感動のエピソードが!
著書『すごい弁当力!』五月書房 著者:佐藤剛史先生
一昨日の夕食は思い出せなくても・・・(笑)
お弁当の思い出は鮮明によみがえってきますよね。
この本を読むと・・・
なぜかお弁当がつくりたくなります。
手作りのお弁当が食べたくなります。
心がほんわかする内容が多く、お勧めの一冊です。
佐藤先生はマンガ『玄米先生の弁当箱』のモデルの先生ですよ。
では、一部分を紹介します!
【ひじきご飯】
お弁当の日の話を聞いて、私はひじきご飯に挑戦することを決めた。
しかし、家に帰ってお母さんにひじきごはんの作り方を聞くと、実はお母さんもひじきご飯を作ったことがなかった。なので自分で考えながらつくることにした。
ゆでるのかな、あげるのかな、むすのかな、たくのかな、いためるのかな。
そうだ、いためればいいんだ。
フライパンをあたためて、油をひいて生のひじきを入れ、いためた。
しょうゆと砂糖を入れてみた。
これでいいのかと不安を感じながらではあるが、色は同じ、見た目は同じである。それをあたたかいごはんにまぜた。
そう、見た目は給食のひじきご飯にそっくりだ。
よし、楽しみだ。わくわくしながらお弁当の時間を待った。
お昼だ。さあ食べるぞ。
食べたら、めちゃまずかった。
しかし、友達にはそんな顔は見せられない。
心で泣いて、顔で笑って食べた。
まわりの友達は美味しそうに食べている。
私は最後まで食べた。
だってどんなにまずくっても自分で作ったんだし、材料がもったいない。
それともうひとつ・・・。
「お弁当の日」はお父さんの笑顔に会える日にもなりました。
だって、私が心をこめて、お父さんにも弁当を作ってあげるからだ。
お父さんはいつも、全部食べて、空の弁当箱を持って帰ってきて
「ゆか、美味しかったよ」と言って笑ってくれます。
私は思った。
あのひじきご飯のときも「美味しかったよ」と言ってニッコリしてくれた。
お父さんごめんね。
今度はもっと美味しいものを作ってあげるね。
文句ひとつ言わずに笑ってくれたお父さん。
お父さんの優しい心が私にはとてもうれしかった。
そしてますますお父さんが好きになった。
いかがですか?
お弁当、一つ一つに物語があります。
お弁当を通じて、子供が変わる。
お弁当を通じて、家族変わる。
お弁当を通じて、社会が変わる。
この本を読んでから3回ほどお弁当をつくりました。
よし!今度の休みは子供たちにお弁当をつくるぞ。
誰かの笑顔を想像してお弁当をつくるってわくわくしますね。