食事は体の栄養、読書は心の栄養(涙の数だけ大きくなれる)
今年もあと1ヵ月半。
早いですね。
忘年会のシーズンにも入ってきました。
「忘」れる忘年会より、希「望」のある望年会がいいですね。
たまに、「暴」年会の方もいますが・・・。
秋といえば、食欲の秋、体育の秋、読書の秋。
本を読んでいると時々、感動する本に出会います。
今回、ご紹介する素敵な本は、
『涙の数だけ大きくなれる』 (フォレスト出版/著者:木下晴弘)です。
ただし、この本を読むときには注意点があります。
電車の中や人と会う前に読むと目が真っ赤になることがあります。
涙を流すと心のデトックスができますよ。
では、内容の一部をご紹介いたします。
【あるレジ打ちの女】
その女性は何をしても続かない人でした。
田舎から東京の大学に来て、サークルに入るものの、
すぐにイヤになって所属を変えるような人だったのです。
そんな彼女にも、やがて就職の時期が来ます。
最初の就職先はメーカー系企業。
しかし、勤め始めて3ヵ月で上司と衝突し、辞めてしまいます。
それ以降に就職する会社も、「つまらない」、「やりたくない」、
「私のやりたかったことじゃない」と就職しては辞めてしまうの繰り返しでした。
そうしているうちに、彼女の履歴書には入社と退社の繰り返しとなってしまい、
ついに、彼女を正社員として雇ってくれるところはなくなってしまったのです。
「生活のためには働かなくてはならない!」
結局、彼女は派遣会社に登録するのでした。
ところが派遣も勤まりません。
派遣先の社員とトラブルを起こしては辞めてしまう・・・。
彼女の履歴書には辞めた派遣先のリストが長々と追加されるのでした。
そんな日々が続いたある日のことです。
彼女に新しい仕事がやって来ました。
スーパーのレジ打ちの仕事です。
当時のレジは、今のような商品をかざせば値段を入力できるものではなく、
いちいち値段をキーボードに打ち込まなければならず、
タイピングの訓練を必要としたものでした。
ところが、勤めて1週間もするうちに
「私はこんな単純作業のためにいるのではない」と考えるようになったのです。
そんなことを思っていた矢先、彼女のお母さんから電話がかかってきました。
「帰っておいでよ。」
受話器の向こうからお母さんのやさしい声が聞こえてまいりました。
母の一言に決心し、辞表を書き、荷物をまとめ出したとき、
机の引き出しの奥から1冊のノートを見つけたのでした。
小さい頃に書きつづった大切な日記でした。
彼女はそのノートに、「ピアニストになりたい」とはっきりと書かれていたページを見つけたのでした。
彼女が唯一続けられたもの、それがピアノの練習でした。
「今またイヤになって逃げ出そうとしている。」
そして思い起こしたかのように、お母さんに泣きながら電話するのです。
「お母さん、私、もう少しここでがんばる」と・・・。
彼女は辞表を破り捨て、翌日も単調なレジ打ちの仕事をするために出勤するのでした。
とある時、「2、3日でもいいから」とがんばっていた彼女に、ある考えが浮かびます。
「ピアノを練習していくうちに鍵盤を見ずに、楽譜を見るだけで弾けるようになった。」と....
そして、心に決めたのです。
「そうだ、私流にレジ打ちを極めてみよう!」
彼女はキーの配置を覚え、ピアノを弾く気持ちでレジを打ち始めました。
すると、不思議なことに、これまでレジしか見ていなかった彼女は、
今まで見もしなかったところへ目が行くようになったのです。
最初に目に映ったのはお客さんの様子でした。
「ああ、あのお客さん、昨日も来ていたな。」
「ちょうどこの時間になったら子ども連れで来るんだ。」
「この人は安売りのものを中心に買う。」
「この人は高いものしか買わない。」
など・・・。
そんなある日、いつも期限切れ間近の安い物ばかりかうおばあちゃんが、
5,000円もする尾頭付きの立派なタイをカゴに入れてレジへ持ってきたのです。
彼女はびっくりして、思わずおばあちゃんに話しかけました。
「今日は何かいいことがあったのですか。」
「孫がね、水泳の賞を取ったんだよ。」
「いいですね。おめでとうございます。」
これがきっかけで、彼女はたくさんのお客様と話ができるようになったのです。
ある日のことでした。
「今日はすごく忙しい」と思うほど、忙しい日でした。
そして店内放送が響きました。
「本日は混み合いまして大変申し訳ございません。
どうぞ空いているレジにお回りください。」
ところが、わずかな間をおいて、また放送が入ります。
「本日は混み合いまして大変申し訳ございません。
重ねて申し上げますが、どうぞ空いているレジにお回りください。」
そして3回目、同じ放送が聞こえてきた時に、初めて彼女はおかしいと気ついた
のです。
そして周りを見て驚きました。
お客様は自分のレジにしか並んでいなかったのです。
店長が並んでいるお客様に「どうぞ空いているあちらのレジへお回りください」
と言った、その時でした。
「私はここへ買い物に来ているんじゃない。あの人としゃべりに来ているんだ。
だからこのレジじゃないとイヤなんだ。」
その瞬間、彼女はワッと泣き崩れました。
その姿を見て、お客様が店長に言いました。
「そうそう。私たちはこの人と話をするのが楽しみで来てるんだ。
今日の特売は他のスーパーでもやってるよ。
だけど私は、このおねえさんと話をするためにここへ来ているんだ。
だからこのレジへ並ばせておくれよ。」
彼女はポロポロと泣き崩れたまま、レジを打つことができませんでした。
仕事というのはこれほど素晴らしいものだと、初めて気ついたのです。
そうです。
すでに彼女は、昔の自分ではなくなっていたのです。
★★★★★★★★
素敵な話ですね。
「愚痴をいうより、まず動く、動けば未来に花が咲く」と聞いたことがあります。
目の前の志事(仕事)を精一杯、やろうと思いました。
よし!がんばるぞ!!