【カンボジア便り Vol.1 】 子供たちに図書館を贈りました
玄米酵素グループでは、アジアの恵まれない子供たちへの教育環境整備を目的に、愛の一食運動を展開し、皆様から寄せられた善意でカンボジアの子供たちに学校や図書館、絵本・紙芝居などの教材をプレゼントしています。
その一環として、昨年は図書館と絵本をプレゼントし、その贈呈式と正式オープンが3月27日行われ、日本から岩崎社長を団長に、販売店の方々を含め13人が参加しましたので、その様子を報告します。
※愛の一食運動とは、1カ月に1回、昼食を抜いて、節約した500円を寄付しようという運動です。集まった 浄財と同額を会社でも積み立てています。
いままでの活動としては、平成14年にカンボジアに学校を寄贈したのをはじめ、平成17年には日本で開かれたスペシャルオリンピックスに援助、今回の図書館寄贈などとなっています。
今年は新たに図書館を寄贈することになっており、その地鎮祭も一緒に行ってきました。その様子は次回、報告します。
なお、カンボジアへの学校、図書館、教材の寄贈は、社団法人 シャンティ国際ボランティア会(以後、SVA)を通じて行っています。シェムリアップにはSVAの事務所があり、今回も大変お世話になりました。
シェムリアップにあるSVAの現地事務所。副所長のイ・トンさん
と日本人スタッフ・手束さん、鈴木さんが出迎えてくれました。
今回、贈呈したのは、世界遺産・アンコールワットがあるシェムリアップから約120㌔、車で3時間くらいのバンテイミンチェイ州教員養成学校付属小学校。
一行13人はパジェロ、ランドクルーザーなどの四輪駆動車に分乗して、延々と工事が続き、砂ぼこりが舞うなか前日のうちにホテル入り。
バンテイミンチェイはシェムリアップから北西120㌔にあるタイに
近い小さな町。結ぶ国道6号線は現在、拡張中ながら、ほとんど
が粘土質で乾燥すると猛吹雪さながら砂煙が舞って前が見えな
くなるほど。
翌朝は快晴で気温35度のなか、生徒の待つ学校へ。田舎町ながら、千人を超す子供たちが交代で勉強をしているとのことでした。
学校に着いたときは、生徒全員が校門から道の両側いっぱいに並び、カンボジアと日本の国旗を振って歓迎してくれました。これには一行、正直びっくり。
カンボジアと日本の国旗を振って歓迎する生徒たち
式典には州知事官房長官、教育局副局長、SVAカンボジア事務所副所長などの来賓のほか、村人、先生生徒など1000人以上の人が私たちを迎えてくれました。
式典では子供たちによる踊り、感謝の言葉、日本のメロディーに乗せた感謝の歌などが感動的でした。
高学年の子供たちによる歓迎の踊り。
感謝の歌を歌う生徒たち。 「お座敷小唄」のメロディーが流れたので、
びっくりしました。
そのあと(株)玄米酵素、岩崎輝明社長のあいさつ、州知事官房長官のあいさつがあり、会社に対するメダルと感謝状の授与があり、 図書館のテープカットが行われました。
オープンした図書館。中には図書室と多目的室の2教室がある。
(これが11館目になるとのことでした)
テープカットする岩崎社長とイ・トンSVA副所長
カンボジア桜を記念植樹し、州知事官房長官と一緒に水やり
そのあと、低学年の子供たちを相手に紙芝居を使った読み聞かせが行われましたが、真剣に見つめ、反応する子供たちの素朴な姿が印象的でした。
真剣な表情で紙芝居をみる子供たち
新築なった図書館を利用して本を読んだり、折り紙をする子供たち
この学校の近くには、キリング・フィールドと呼ばれる激戦地がありました。キリングは英語の《Kill=殺人》
で、兵士の死体がまだ沢山埋まっているということです。カンボジアは、まだまだ地雷の危険地帯があります。
人口も約半分が15歳以下の子供たちと言われています。就学率は上がってきているとはいえ、地域によっては3~5割、卒業できる子は、さらに入学当初の半分以下ということです。
ですから今回、訪問した学校の子供たちは、恵まれた方と言えるでしょう。しかし、カンボジアの予算だけでは、学校はもちろん、図書館の建設、教材の整備、教職員の養成も十分にできないのが現状です。
明るく、無邪気な笑顔のカンボジアの子供たちが、将来のために必要なことを学べるチャンス、学校を増やしてあげたいというのが、今回参加した方々の一致した思いでした。