【スペインひと巡り】 研修旅行に同行しました
昨年11月、創立40周年記念スペイン研修旅行に同行しました。
期間中は天気に恵まれ、参加者290人が2班、バス8台に分かれるという大規模な
旅行だったにもかかわらず、荷物のトラブルも,事故もなく、全員元気に帰ってこられた
ことは奇跡的だと旅行会社の人もびっくりしていました。
旅程の中には研修も織り込み、多少厳しい移動もありましたが、皆さん楽しまれた
ようでした。
主な見学場所を紹介します。
◆1日目 日本からバルセロナへ移動
◆2日目 〔バルセロナ〕
スペインで最も観光客を集めるのが「サグラダファミリア(聖家族教会)」。
1882年に着工され、その後、建築家、アントニ・ガウディが引き継いでから120年、
完成はこれから100年後とも言われ、いまだ建設が続く〝未完の教会〟である。
正面入り口の彫像。
車窓からみた 「カサ・ミラ」。これもガウディが1905年から5年をかけて設計した
ミラ夫妻依頼の別邸。
グエル公園。ガウディの作品群の一つで、バルセロナの街が一望できる。
〔タラゴーナ〕
バルセロナから車で約1時間半、紀元前3世紀にローマ人によって築かれたマチ。
地中海を見下ろす高台にあるのが〝円形劇場〟。 1世紀に建造され、当時は
猛獣と剣闘士の壮絶な闘いなどが見世物にされていたという。
◆3日目 〔グラナダ〕
アンダルシア地方の中心地、スペイン最後のイスラム王朝が築かれた町。
イスラム芸術の最高傑作と言われる「アルハンブラ宮殿」は、最も古い城塞部分と
王の居城だった王宮、夏の離宮ヘネラリーフェ庭園の3つに分かれている。
アルハンブラ宮殿の全景。
◎ヘネラリーフェ庭園
アルハンブラ宮殿の隣、ヘネラリーフェ庭園から見た、雪をかぶるシエラネバダ山脈。 グラナダ自体が標高1,000mくらいあるので、高くはみえないが3,400mの山から 引かれた水は途絶えることなく、庭園を潤しているのだという。
美しく刈り込まれた糸杉。
庭園の敷地は広大だが、手入れが行き届いている。
効果的に配されている水路。
◎アルハンブラ宮殿
アルハンブラ宮殿の中では最初に造られたアルカサバ(砦)
宮殿内はどの部屋も壁一面に文様が彫り込まれている。
アラヤネスの中庭。水が巧みに取り入れられている。
グラナダでは本場のフラメンコ。さすがに迫力がある。
満月に照らされるグラナダの宿泊ホテル。スペインで初めてウォッシュレットの トイレがついたホテルという。
※便座を温めたり、お尻を洗うのは清潔好きな日本人の発想。ヨーロッパどこへ
行っても、いままでウオッシュレットにお目にかかったことがありません。
どうしてもっと普及しないのかと思ってしまいますが、写真のようなビデがついて
いるところはたくさんあります。
使用方法が、いまいち分かりませんが、小用を足したり、洗濯をしたりする人も
いるとのことですので、ご注意を。
◆4日目 〔ミハス〕
スペインを象徴するような景観はいろいろとありますが、地中海を見渡す白い村・
ミハスもその一つ。
白い石灰で塗り固められた美しい町並みが魅力。女性に人気があると言う。
ミハスは坂道や階段が多く、名物ロバタクシーが観光客の足。
ミハスはおしゃれな店やオープンカフェが多く、落ち着けるマチ。
特に買いたいものもないので、黒姫和漢薬の狩野社長とひと休み。
〔ロンダ〕
海抜739メートルの岩だらけの台地の上にロンダはあります。
川の浸食で造られた深い渓谷で、新市街と旧市街が分かれている。谷底まで100メートル
はある絶壁に架けられたヌエボ橋はロンダを象徴する風景。
ロンダは近代闘牛発祥の地としても有名。
シーズンオフのため、どこの闘牛場も開催されていなかったが、闘牛は動物虐待になるとして、
廃止が論議されているという。
〔セビリア〕
スペイン第4の都市。オペラ「カルメン」や「セビリアの理髪師」、「フィガロの結婚」などの舞台
となった街。
スペイン最大のセビリア大聖堂とヒラルダの塔
王城(アルカサル)の中庭は美しい。
セビリアのスペイン広場。1929年に開かれた万博のパビリオンとして造られた
というが、写真はこれでも建物の左半分というスケールの大きさ。
〔コルドバ〕
11世紀初めから後ウマイヤ王朝の首都として栄え、イスラム時代の文化を伝える
建築物や街路が遺されている。メスキータやユダヤ人街を含む「ゴルドバ歴史地区」
は世界遺産に登録されている。
カテドラル
メスキータの円柱の森
ユダヤ人街にある花の小径
◆6日目 〔マドリード〕
9世紀、首都だったトレドを守るための砦があった場所。その後、スペインの黄金期
と言われる時代を築いたフェリペ2世がマドリードに都を移す。スペイン第1の都市。
・プラド美術館
パリのルーブル美術館などと並んでヨーロッパ三大美術館の一つ。
有名な「裸のマヤ」。今回は写真撮影は禁止でしたが、これは以前行ったとき撮影したもの。
・王宮
全2800室、フェリペ4世の騎馬銅像がある王宮。公式行事に使用される。
「ドン・キホーテ」の像があるマドリードのスペイン広場。
〔トレド〕
16世紀のマドリード遷都まで首都として栄えた。
紀元前2世紀にローマに征服されて以降、様々な民族に支配され、キリスト、ユダヤ、
イスラム教が混在する独自の文化が育まれてきた。中世の偉大な宗教画家、エル・
グレコが半生を過ごした場所としても有名。
古都・トレドの全景
トレドの街とカテドラル
絢爛、巨大なカテドラル内部。
宝物室にある聖体顕示台。重さ180kg、高さ3mで金、銀、宝石で
造られている。
サント・トメ教会にあるエル・グレコの有名な『オルガス伯の埋葬』。
この教会は狭いため今回は入れませんでしたが、訪れる機会があったら
是非、ご鑑賞を。