冬の関節痛にご注意
最近、こんな話しを聞きました。
若い頃は
「こい(恋)したい、あい(愛)したい」 だったのが
年を重ねると
「こし(腰)いたい、あし(足)いたい」 に変わると…。
寒さが続くと、腰やひざ、肩などの関節が痛くなるという方も多いのではないでしょうか。
その原因の1つが"血行不良"です。
寒いと血管が収縮するため、血行が悪くなったり、酸素や栄養素の循環が滞ったりして、老廃物がたまりやすい状態になります。すると筋肉まで硬くなってしまうため、腰やひざ、肩といったよく動かす部位にいつも以上に大きな負担がかかってしまいます。
また、寒いと自律神経の1つである交感神経(身体を活動、緊張、攻撃などの方向に向かわせる神経)が活発になり、この交感神経の興奮によって痛みを増強させる物質(※)が生成されます。これも関節痛の原因と考えられています。(※プロスタグランジンなど)
このように、寒さや冷えによって関節の痛みをより強く感じることがあります。
痛みをやわらげるには、
1.体を温め、血行を良くする
2.交感神経の緊張を緩めること
を意識しましょう。
【体を温める食材をとる】
玄米、大豆、ごま、生姜、にんにく、ねぎ、根菜類など。
味噌汁やスープ、鍋などは胃腸を温めてくれるのでおすすめです。
【体を動かす】
外は寒くて億劫な方は、室内で脚上げ運動や、首、肩、腕を回すなど体をこまめに動かすだけでも、血流が良くなり体が温まります。
【お風呂にゆっくり入る】
少しぬるめのお湯(38~39℃)にゆっくりつかりましょう。半身浴や足湯もおすすめです。
【衣服を工夫する】
靴下をはく、温かいインナーを着用する、保温目的のサポーターをつける、ひざ掛けを使うなど、温かい衣服を意識しましょう。
【睡眠をしっかりとる、リラックスする】
睡眠は交感神経の緊張を緩めて、副交感神経(身体の緊張を緩め、心身を休息させる神経)の働きを良くします。また気持ちを明るくしてストレスをためないこと、リラックスすることも大切です。