腸にも美容にも!雑穀の健康パワー

20200410blog.jpg

今回は「雑穀」についてのお話です。

近年の健康志向の高まりから、市販のおにぎりやお弁当でも、玄米・雑穀・もち麦・大麦といった文字をよく目にするようになりました。

雑穀は、現在人が不足しがちなビタミン・ミネラル、食物繊維が豊富に含まれ、ごはんに加えて炊くだけで手軽に栄養を補給できる、天然のサプリメントのような食材です。

食物繊維は腸内環境の改善に役立ち、免疫力を高めてくれます。

また、雑穀に含まれる抗酸化物質のポリフェノールやルチンなどは、活性酸素を除去し、高血圧、脂質異常症の予防につながります。



■雑穀に含まれる健康成分のパワー

善玉菌を増強
腸まで届いたでんぷんや難消化性でんぷん、水溶性食物繊維が、善玉菌のエサになります。

腸をお掃除
不溶性食物繊維が不要なものを絡め取り、蠕動運動を促します。

腸壁の強化
でんぷんや食物繊維から生まれる酪酸には、腸細胞の生まれ変わりを促す作用があります。

ダイエット効果
腸内で産生される短鎖脂肪酸の一種「プロピオン酸」が、脂肪の燃焼を促します。
また、豊富なマグネシウムが代謝を促進します。

アンチエイジング
雑穀の胚芽や外皮に含まれるフェルラ酸などの抗酸化成分が、細胞の老化を予防します。



■感染症や呼吸器の病気にも有効?

玄米や雑穀などの全粒穀物の摂取量が「1日あたり90g」増加すると、感染症や呼吸器の病気の死亡するリスクが低下するというデータが、医学誌で発表されています。

ちなみに、全粒穀物を1日90gとるには、玄米ご飯なら「お茶碗1杯と1/3くらい」です。

【出典】BMJ. 2016 Jun 14;353:i2716.(BMJ:英国医師会の医学誌)



雑穀は、自然の恵みを丸ごとしっかりいただける食材です。

ごはんに加えて炊くだけでなく、おかずのかさを増すのに使用したり、食感のアクセントとしてサラダやデザートに活用したり、さまざまなアレンジもできます。

毎日の食卓に、雑穀の健康パワーをとり入れてみてはいかがでしょうか。



<今回のレシピ>

チョップドサラダボウル

recipe_313_1.jpg


レシピはこちら


-ポイント-

雑穀はビタミンやミネラル、食物繊維が豊富!生活習慣病を予防し、便秘や肌荒れの解消、肥満予防にも。
雑穀を準備するのが大変...という方は、白米に入れて炊くだけの市販の雑穀ブレンドがオススメです。

------------------------------

前へ

米国カリフォルニアでセミナーを行いました

次へ

弊社管理栄養士の食育動画が、自宅でできる運動を紹介したサイト「いえスポ!」に掲載