玄米などの"未精白の穀物"、本当に健康に良いの?科学的な根拠はあるの?
最近日本でも、「白米より玄米を選ぶ」、「ご飯に雑穀を混ぜる」、「全粒粉のパンを食べる」、「うどんよりそばを選ぶ」など"未精白の穀物"を食べる方が増えてきました。
実は"未精白の穀物"が健康によい効果をもたらすというデータは、世界中の研究者が示しています。その一例として、医学誌BMJに掲載された論文の内容を紹介します。
1. "未精白の穀物"の摂取量が「1日あたり90g」増加すると、様々な疾患になるリスク(危険度)が低下する
・がんになるリスクが 15%低下
・脳卒中になるリスクが 12%低下
・心臓の血管の疾患になるリスクが 22%低下
・冠動脈の疾患になるリスクが、19%低下
2. "未精白の穀物"の摂取量が「1日90g」増加すると、様々な死亡リスク(危険度)が低下する
・全ての死因をあわせた「全死因死亡」のリスクが 17%低下
・糖尿病で死亡するリスクが 51%低下
・感染症で死亡するリスクが 26%低下
・呼吸器の病気で死亡するリスクが 22%低下
ちなみに、"未精の白穀物"を1日90gとるには、玄米ご飯なら「お茶碗1杯と1/3くらい」です。毎日の食生活に、"未精白の穀物"を取り入れて、健康維持に役立ててみてはいかがでしょうか。
出典 BMJ. 2016 Jun 14;353:i2716.(BMJ:英国医師会の医学誌)