ダイエットにも関係する問題にチャレンジ
今回は管理栄養士の国家試験問題に挑戦してみましょう。
ダイエットにも関係する、ちょっとマニアックな問題です。
【管理栄養士国家試験2007年問題】
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【問題】
脂肪組織に関する記述です。正しいものを2つ選んでください。
a.褐色脂肪組織の細胞質内には、多数の小さな脂肪滴が存在する
b.白色脂肪組織の細胞質内には、褐色脂肪組織に比べ多数のミトコンドリアが存在する
c.脂肪組織は、生理活性物質を放出する
d.成人では白色脂肪組織より褐色脂肪組織の方が多い
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皆さん、どれが正しいかわかりましたか?
正解は…
【a】と【c】です。
a.(○)
褐色脂肪組織の細胞質内には、多数の小さな脂肪滴が存在する
⇒正解。褐色脂肪細胞は白色脂肪細胞よりも小さく、脂肪滴は大小さまざまで多房性。
(多房性=1つではなくぶどうの房のようにたくさん集まっていること)
b.(×)
白色脂肪組織の細胞質内には、褐色脂肪細胞に比べ多数のミトコンドリアが存在する
⇒間違い。ミトコンドリアは褐色脂肪組織に多く存在します。
人は細胞内のミトコンドリアの中で栄養素を燃焼させて、
エネルギーを作り出しています。
c.(○)
脂肪組織は、生理活性物質を放出する
⇒正解。食欲を抑える働きのあるレプチンや脂肪酸の燃焼などに関わる
アディポネクチンなどが産生されます。
d.(×)
成人では白色脂肪組織より褐色脂肪組織の方が多い
⇒間違い。褐色脂肪細胞は新生児に多く、筋肉や骨格の発達により
徐々に減っていきます。成人では白色脂肪細胞が大半です。
…いかがでしたでしょうか。
今回の問題に出てきた「脂肪組織」についてまとめてみました。
■褐色脂肪組織
存在部位:肩甲骨間、首の後ろなどに多い
機能:脂肪を燃焼し、熱を発生させる
ミトコンドリアが多く存在する
■白色脂肪組織
存在部位:皮下や内臓周囲に多い
機能:過剰なエネルギーを脂肪として貯蔵する
レプチンなどの生理活性物質を分泌する
褐色脂肪細胞を活発にすれば、太りにくい体質になれますよ。
例えば、褐色脂肪細胞が多く集まる肩甲骨を動かす、など…
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