貧血予防や妊婦さんに有効な”葉酸”

皆さんは「葉酸」をご存じですか?

葉酸は日々の健康づくりに欠かせない栄養素の一つです。

 

今回はそんな葉酸について、クイズ形式でご紹介します。

 

◇◆葉酸クイズ◆◇

 

Q1.そもそも「葉酸」ってなに?

 

(A) ミネラルの一種

(B) ビタミンの一種

(C) アミノ酸の一種

 

 

Q2.必要とされる葉酸の量が多い順は?

 

(A) 来月出産予定のAさん

(B) 近々妊娠を希望する新婚のBさん

(C) 赤ちゃんを母乳で育てているCさん

 

 

Q3.葉酸は何に効果があるでしょうか?

 

(A) 動脈硬化

(B) 腰痛・肩こり

(C) 便秘

 

 

◇◆答え・解説◆◇

 

Q1.の答え (B)

葉酸はビタミンの一種で、ほうれん草の抽出物から発見されました。

8種類あるビタミンB群の一つで、赤血球を作るうえで重要な栄養素です。

また生命の設計図である核酸の合成と制御に不可欠な物質です。

 

Q2.の答え (B)→(A)→(C)

妊娠前~初期に葉酸が不足すると、胎児の先天異常である神経管閉鎖障害の発症リスクが高まります。妊娠がわかってからの摂取では遅いので、「日本人の食事摂取基準」では妊娠を計画している女性、および妊娠の可能性がある女性に対して、食事からとる葉酸に加えてサプリメントからの葉酸摂取をすすめています。

 

Q3.の答え (A)

葉酸の不足は動脈硬化の危険因子である血液中のホモシステイン(アミノ酸の一種)を増やすことがわかっています。そのため、葉酸の摂取は循環器疾患をはじめとする生活習慣病等の予防に役立つとして注目を集めるようになりました。ホモシステインは脳卒中や心筋梗塞のほか、認知症や骨折、うつ病などとの関連が明らかになりつつあり、葉酸の摂取はこれらの予防につながることが示唆されています。血液中のホモシステインの増加を抑えるためには、葉酸とともにビタミンB6、B12も充分にとることが重要です。

 

 

【葉酸を多く含む食品】

その名の通り、葉酸は葉物野菜を中心とした緑黄色野菜に多く含まれています。

代表的なものがほうれん草、春菊、モロヘイヤ、ブロッコリーなど。また野菜のほかにも、いちごやマンゴーなどの果物類、オレンジジュース、枝豆やピーナッツ、納豆などの豆類、焼きのりなどにも比較的豊富です。

 

 

毎日バランスの良い食事をしていれば、葉酸が不足することがありません。

でも、実際にはいつも理想的な食事をするのは大変ですよね。

 

そこで、1日1食でも野菜中心の葉酸が豊富な食生活を大切にしてみてはいかがでしょう。

手軽にとれるサプリメントも上手に活用してもいいですね。

 

 

【参考】栄養と料理(2012年6月号)

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