人工甘味料のあまい罠
近年、健康志向の高まりからか、
「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」などと表記された食品をよく目にします。
ダイエットをしたい方には、何とも魅力的な言葉ですよね。
しかし、これらが体重増加の一因になりうるとの研究結果が出ています。
"甘いのにカロリーゼロ"といった商品に使用されているのは、
アスパルテームやサッカリンなどの人工甘味料です。
通常、炭水化物を十分食べると、セロトニンという脳内物質が分泌され
満腹感を得ますが、炭水化物と人工甘味料を一緒に食べるとその分泌が
阻害され、かえって食べ過ぎてしまう可能性があるそうです。
ゼロだと思って食べたら、逆にカロリーオーバーということに…。
糖質ゼロを食べれば食べるほど、その罠に陥る可能性もあるので要注意。
カロリーだけでダイエットは語れません。
太らない体を目指すなら、カロリーよりも血糖値のコントロールが大切です。
血糖値の急激な上昇は、インスリンというホルモンを大量に分泌し、
消費しきれずに残った糖を脂肪に変える作用があるため、太りやすくなってしまいます。
また急上昇した血糖値はその反動で急激に下がりやすく、
下がった血糖値を上げるためにすぐに甘いものが食べたくなる、
またすぐに何か食べたくなるという悪循環を引き起こします。
一方で、血糖値を穏やかに保つことは、脂肪燃焼率をアップさせ、
脂肪が蓄積される割合を減らすことにつながります。
精製された白い食品(白砂糖、白米、精白した小麦粉)は、
食物繊維やビタミン、ミネラルが抜けた状態なので、
体内に急激に取り込まれ、血糖値を一気に上昇させてしまいます。
できるだけ食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富な、
精製されていない食品(ホールフード)をとるようにしましょう。
ごはんなら玄米や分づき米、パンなら全粒粉を使ったパン、
お砂糖なら黒砂糖や粗製糖ですね。
栄養の吸収が穏やかになるだけでなく、
代謝に必要な栄養も一緒にとることができます。
食事は"自然なものをバランスよく"を心掛けましょう。
【参考】書籍「世界一の美女になれるダイエットバイブル」エリカ・アンギャル