食後に眠くならない食べ方

昼食後の仕事や会議はどうも眠くなって困る…

という人は多いのではないでしょうか。

 

実は、食後睡魔に襲われるのには自律神経が関係しているのです。

 

 

自律神経とは

 

「自律神経」とは、心臓や胃腸、血管などの

さまざまな器官の働きをコントロールしている神経のこと。

 

自律神経には「交感神経(緊張・興奮しているときに働く神経)」と

「副交感神経(リラックスしているときに働く神経)」があり、

互いに反対の作用をしてバランスが保たれています。

 

 

食後の眠気の原因は?

 

食事をすると副交感神経が優位になります。

しかし、副交感神経が優位になるのは食後で、

食事中は実は交感神経が優位になっているのです。

 

食事をしているときは噛むという行為も含めて体が活発に動いているので、

体にとっては運動しているときと同じで交感神経が優位になりますが、

食後、消化器官が動き出すことで一気に副交感神経優位に"急転換"します。

 

食後の眠気は、この交感神経優位から副交感神経優位への"急転換"が原因です。

 

ということは、この自律神経の急転換を防げば、

眠くなるのを防ぐことができるということです。

 

 

食後に眠くならない食べ方のポイント

 

食後に眠くならないためのポイントは2つあります。

 

1つ目は【食前に300~500cc程度の水を飲む】ことです。

 

食事の前に水を飲むことで胃結腸反射が誘発され、

腸が動き副交感神経が高まります。

 

2つ目は【腹八分目の量を、できるだけゆっくり時間をかけてとる】ことです。

 

食後に一気に副交感神経優位に急転換するのは、

食事によって交感神経が急に高くなったことに対するリバウンドなので、

ゆっくり食事をすることで、交感神経の急上昇を抑えながら、

副交感神経を高めることができます。

 

また満腹まで食べてしまうと、どうしても消化吸収に大量の血液が使われ、

脳の血流が不足して頭がぼーっとしてしまいます。

そのため、腹八分目に抑えることで、脳の血流不足を防ぐことができます。

 

 

早食いと食べすぎは居眠りのもと。

 

脳の回転を良くするためにも、腹八分目の量をゆっくり食べることを心掛けましょう。

 

 

【参考】書籍『なぜ「これ」は健康にいいのか?』小林弘幸

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