手作り弁当の衛生対策は大丈夫?
吹く風が肌に心地よいこの頃、行楽シーズンの到来です。
お弁当を持って出かけたくなる季節ですが、衛生管理は万全ですか?
今回は、意外と知られていない、お弁当を清潔に保つ方法をご紹介します。

家での食事とは違い、作ってすぐに食べないお弁当は、食べるまでの間に食中毒の原因となる細菌が増える可能性があります。
大切なのは、細菌を「つけない」「減らす」「増やさない」ことです。
■ポイント1:細菌を「つけない」
手には細菌が多いので、手で直接ごはんやおかずに触れないように。
・盛り付けには箸を使う
・おにぎりはラップで包んでにぎる
・調理前はもちろん、盛り付けの前にも手を洗う
・お弁当箱は洗った後に60度以上の湯をかけておく
■ポイント2:細菌を「減らす」
多くの食中毒菌は「75度以上・1分以上」の加熱で殺せます。(※)
・冷凍した食品も、解凍して盛り付ける前に、再び火を通す
・材料の中心までよく火を通す
→火の通りにくいハンバーグやから揚げ、冷凍食品は特に要注意!卵焼きも中までよく火を通す
・電子レンジで加熱する場合は、かき混ぜたり上下を返したりしてムラなく加熱する
※ノロウイルスを保持しやすい二枚貝は「85度以上・1分以上」加熱する
※中には熱で死滅しない菌もあるので、なるべく菌を増やさないことが大切
■ポイント3:細菌を「増やさない」
細菌は水分や生温かい環境を好みます。
・ごはんもおかずも、冷ましてからフタをする(うちわや保冷剤を使うなど)
・保冷剤を使うなど、できるだけ25℃以下になるよう保管
・汁気をよく切る
・夏場は水分の多い煮物、和え物は避ける
・抗菌効果の高い酢や梅干し、シソなどを活用する
・生野菜や果物はよく洗い、水気をよく切ってから別容器に入れる
お弁当を安心安全に美味しくいただきましょう。
【参考】栄養と料理(2016年5月)