玄米に多い「フィチン酸」の最新研究
「玄米にはフィチン酸が多く、ミネラルの吸収を阻害すると聞きましたが・・・」
という質問を受けることがよくあります。
これらの情報は科学的根拠(エビデンス)のないもので、現在では世界中の
多くのグループで研究が進み、フィチン酸のメリットに注目が集まっています。
■フィチン酸を摂取すると、血中の鉄分が増える
米国アイオワ大学を含む研究グループの研究結果を紹介します。
鉄が不足気味の若い女性28人を2つのグループに分け、
フィチン酸が多い食事と少ない食事を8週間継続。
その結果、フィチン酸が多い食事をしたグループのほうが、
血液中の鉄濃度が高いことがわかりました。
日常的にフィチン酸を取ることは、心配されていた鉄分の排出にはつながらず、
むしろ鉄分を蓄えることに役立っていると考えられます。
(ジャーナル・オブ・ニュートリション オンライン版 2015年6月3日)
■食事に含まれるフィチン酸は、亜鉛の影響なし
米国コロラド大学デンバー校医学部の研究結果を紹介します。
約240人の子どもたちを対象に、食事に含まれる亜鉛とフィチン酸の含有量
などを調査しました。
その結果、フィチン酸が亜鉛に及ぼす影響は見られませんでした。
「フィチン酸の多い玄米を食べると、亜鉛の吸収が妨げられるのでは・・・」
という心配は、杞憂と考えられます。
(ジャーナル・オブ・ニュートリション オンライン版2015年6月24日)
さらに最近は「フィチン酸」の持つ抗酸化作用、抗がん作用、毒素排出作用
といったメリットに注目が集まり、サプリメントなども販売されています。
このように、玄米のフィチン酸でミネラルが不足する心配はなく、
むしろメリットがたくさんあるのです。

【参考】 美しくなる食事療法(セラピスト7月号別冊)
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㈱玄米酵素エコロクッキングスクールの管理栄養士・加藤初美の
インタビュー記事「美肌と痩身には、腸内の"育菌"が必須!」の中で、
玄米の健康パワーや炊き方、レシピなどを紹介しています。
https://blog.genmaikoso.co.jp/2016/06/post-607.html
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★玄米の健康効果について、詳しく学びたい方にお勧めの書籍
「医師たちが認めた 玄米のエビデンス」
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医学者、小児科医、外科医、眼科医、内科医、精神科医、
産婦人科医、管理栄養士など総勢11名の専門家が
玄米の機能性を医学的知見から示した最新のレポート集
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