食べるのが精一杯 ~弊社代表・鹿内のメッセージ~
弊社代表・鹿内のメッセージ「食べるのが精一杯」を紹介します。
皆さまの「心の栄養」になれば幸いです。
-----------------------------------------
「食べるのが精一杯」
おなかが空いていましたし、時間がありませんでしたので、有名コーヒーチェーンに入っ て、コーヒーとサンドイッチを注文しました。
玉子サンドを食べて一口でやめました。たぶん増粘剤のせいでしょう。
国内で年間廃棄される食品は、消費される量の3割、2,800万トン。そのうち、「食品ロス」と言われるのは、売れ残りや期限を過ぎた食品、食べ残しなど、本来食べられたはずのものを指します。これが年間632万トン、半分が家庭からです。一人当たり、お茶碗一杯分の食べ物が毎日捨てられている勘定です。
自給率39%の我が国の実態です。
一方、世界中の飢餓で苦しむ人々に向けた食糧援助量は、320万トンあれば足ります。
私が食べるのをやめられたのは、有難いことに、私が選択できる時代に今いるからです。
多くの選択肢がある、ある意味においてとても幸福な時代です。しかし、私たちの世代は、食べ物を残してはいけない、粗末にしてはならない、と教えられた時代に生きてきました、選ぶことはできません。
残しておいた玉子サンドを見て思い出したことがありました。小学校のころ、隣の席の`ささきのりお君´の、奇麗な弁当箱をのぞきました。白い塊があったので聞きました。
・・のりお君、それ何?
・・知らないの?チーズだよ。
帰って母に「チーズ、弁当に入れて」とせがむと、「のりお君はお医者さんの子供なんだよ、我慢しなさい」「うちは、食べることで、精一杯なんだから」
チーズは昭和30年代後半、急速に普及したようです。
最近、この、食べるのが精一杯、の言葉が妙に新鮮で沁みてきます。
丸い卓袱台を囲んで、一家団欒のご飯
ご飯、みそ汁と漬物だけの朝ごはん
他に何もありませんが、たくさんのことが上にのっている卓袱台
食べることが一番大切な時代の、貧しくとも豊かなころ
詩人、坂村真民先生の「飯台」を思い出します・・・「飯台」一度ぜひお読みください。
サンドイッチを残しておきながらですが、こんな話も・・・
欧米では、量が多すぎて残した場合、自己責任で持ち帰る「ドギー・バッグ」という
箱か袋が用意されているのが一般的です。日本でも最近徐々に増えてきているようです。良いことと思いますよ。
たくさんの反省と自戒を思いながら
株式会社玄米酵素 代表取締役社長 鹿内正孝
弊社情報誌「はい!元氣らいふ2018年1・2月号」より