脳で働く「玄米の健康成分」を発見!
玄米や玄米成分の健康効果を医学的に研究している、琉球大学医学部第二内科 益崎裕章教授の講演会が、6月23日に那覇で行われました。
益崎教授がお話しされた、玄米や玄米成分が「脳に良い」という研究成果をご紹介します。
「脳機能」が気になる方は、ぜひご一読ください。「肉料理や揚げ物などの脂肪の多い食事が止められない・・・」そんな方にも、ぜひ教えてあげください。
【玄米食は脳を変え、脂っこい食事を好まなくする】
お肉に含まれる動物性脂肪は、強い依存を引き起こします。
動物性脂肪を過剰にとり続けると、脳が食事の善し悪しを判断出来ない状態に。
「もっと動物性脂肪を食べたい」となり、メタボになるリスクも高まります。
その依存の強さはなんと、麻薬以上とのこと・・・恐ろしいですね。
ところが沖縄のメタボの男性を対象にした臨床試験の結果、玄米食を食べると、脂肪の多いジャンクフード・ファストフードを好まなくなることが分かりました。
その後の研究で、玄米のγオリザノールという成分が脳に働きかけ、動物性脂肪を食べたいという欲求を緩和させることが証明されました。
最近の研究では、脳の認知機能の低下をγ-オリザノールが防いでくれることも分かってきました。
「脳を健康に保つためにも玄米食を食べたいね」との参加者の声も聞かれました。
【玄米は、毎日食べないと効果が得られない!?】
マウスの実験により、γ-オリザノールは口から摂取した後には脳に存在するのですが、8時間を過ぎると大幅に減少することが分かりました。
たまに玄米を食べるだけではγ-オリザノールの脳への効果は得られにくいので、玄米は毎日食べ続けることが大切だと思われます。
【大学病院の入院食が玄米食に】
これらの研究成果を踏まえ、現在琉球大学医学部付属病院では入院食が「玄米食」になっています。
約600名の入院患者様のほとんどが「美味しい!」と毎日玄米食を食べ、健康になって退院されていくそうです。
さらに一般市民や職員も手軽に玄米食を食べられるように、病院内に「玄米カフェ」も開設しています。
玄米とγ-オリザノールの機能を研究する琉球大学益崎先生
もっと詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。
・「なるほど!米の新発見 」γ-オリザノール
・益崎先生インタビュー記事『アンチ・エイジング医学』(日本抗加齢医学会雑誌)
・琉球大学医学部のページ
玄米の健康力を"毎日"取り入れて、心も体も元気で過ごしたいですね。